ProtoSim(バージョン 2)とは
ProtoSim に込められた想い
通信プロトコルシミュレータ「ProtoSim」をご利用いただきありがとうございます。
ProtoSim は高等学校教科「情報」の必履修科目「情報 Ⅰ」を主な対象とした教材となっており、学習指導要領に準拠していますが、「情報 Ⅱ」や大学以降の学習、社会人の学び直しなど、それ以外の用途でもご利用いただけます。
ProtoSim で学習できるのは、情報通信ネットワークの仕組みです。この学習内容は抽象的なことが多く、どうしても教科書に書かれた文章の説明や図解だけでは理解しづらいかと思います。
そこで ProtoSim には、ネットワークのシミュレータが備わっています。シミュレータでデータの流れを動くアニメーションとして視聴したり、自分で設定を変更してその場合の動作を実験したりすることができるようになっています。「触ってわかる」体験を、ぜひ楽しんでください。
バージョン 2 の変更点
「シミュレータを触って理解できること」「ミッションを解いていく形式で演習を進められること」というバージョン 1 の強みはそのままに、より多くの学習項目をカバーするようになりました。具体的には、再送制御やルーティングについても学習できるようになりました。
また、「基礎編」「発展編」という構成を見直し、「完全版」を通しで学習することで、「情報 Ⅰ」の多くの学習項目をカバーできるようになっています。その代わりに「完全版 <追加ミッション>」を設けたことで、早く演習が進んだ方への対応などが可能になっています。授業デザインについては、授業モデルのページも参照してください。
学習指導要領との対応
ProtoSim(バージョン 2)は「情報 Ⅰ」(4)-(ア)の一部に対応しています:
(4)情報通信ネットワークとデータの活用
情報通信ネットワークを介して流通するデータに着目し,情報通信ネットワークや情報システムにより提供されるサービスを活用し,問題を発見・解決する活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア)情報通信ネットワークの仕組みや構成要素,プロトコルの役割及び情報セキュリティを確保するための方法や技術について理解すること。
(イ)データを蓄積,管理,提供する方法,情報通信ネットワークを介して情報システムがサービスを提供する仕組みと特徴について理解すること。
(ウ)データを表現,蓄積するための表し方と,データを収集,整理,分析する方法について理解し技能を身に付けること。イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア)目的や状況に応じて,情報通信ネットワークにおける必要な構成要素を選択するとともに,情報セキュリティを確保する方法について考えること。
(イ)情報システムが提供するサービスの効果的な活用について考えること。
(ウ)データの収集,整理,分析及び結果の表現の方法を適切に選択し,実行し,評価し改善すること。